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2012年10月9日火曜日

キュウリ定植

 定植完了。

火の鳥6トン、糖、米ぬか500㎏施肥のみ。

土壌分析の結果、
硝酸態窒素 2mg/100g
リン酸 391mg/100g
カリ 371mg/100g
微量要素量は省略。

自圃場分の苗(10月5日到着分)の節間は少し長かった。
少し徒長気味かと思われる。

別の圃場(10月1日到着分)は、一回り小さいが節間が短く程よかった。

今回は種苗業者の指示通りの株仕立てをする予定。
根づくりの作業がメインであり、その目標は、

・土中の主根を地下含水域高まで到達させて、栽培中に一貫した水分供給を実現すること。

その種苗業者は主根生育をよく研究されており、その手法を具体的に指示してくださった。

下記の画像は、海外論文から得た画像で、種苗業者の明示する数値とほぼ同じなので転載する。
下の画像は、約30日目の根の状態。
主根は垂直下方向に65センチ程度伸ばしている。
側根は、地下約3センチから、水平方向に45センチから60センチ伸ばしている。
側根は水平を好むことがこの画像からわかる。

下の画像は約45日目の根の状態。
根全体が細分化してしている。
側根は、10センチから15センチの深さで約130センチの広がりを見せている。
また、主根も垂直下に約120センチ生育し、地下の含水域まで到達している。
側根から、下方に伸びた根も45センチ以上伸び、地下70センチ域まで到達している。
これによって一貫した給水環境を実現できる可能性が生じることを、この画像の論文も示している。

下の画像は45日目の上から見た状態。


種苗業者の指示と、この画像の論文は全く無関係であるが、数値も概念も似ていたので、勝手に根拠づけてみた。
潅水の時間、頻度、タイミング、そして畝高を周りの農家と違えることになるが、ここ30日ほどトライしてみる。
そして、これは台木品種によって、手法と完成形が大きく変わるものと思われる。


2012年8月6日月曜日

宮崎市商店街のチカラ

最近、農業に集中していて東京に行って仕事するのも忘れてた・・・・
録音の仕事、、、。
K氏の録音機材。
超コンパクトだが重い、、、。
でも音が良い。 
ダイナミックレンジを広く感じる。 
安定の音量調整で録れる。
今回の仕事はENGだが、ENG機材としてはちょっと贅沢(笑)。
マイクもMKH-60なので、これも作業の安定感が増す要因かも。
録音機材、、、お金掛かります。

普段はCM撮影が多く、番組モノはなかった。
ところが、今回は番組モノ。

内容は、宮崎市商店街の一番街をクローズアップしてドキュメンタリー形式の番組製作だった。
「街市」という月一度の屋台マーケットが、商店街の若手の経営者たちや、学生などのボランティア、そして屋台出店者たちで開かれている。

その若手経営者の一人、M氏を追って一番街の「街市」を紹介していくのだ。
全国放送で。
宮崎の商店街、一番街が全国PRです。

久しぶりの録音作業なので私はいっぱいいっぱいだったが、
ディレクターとカメラマンのフィルターを通して観る宮崎一番街の映像とインタビューは新鮮だった。

M氏の思い、そして廻りのスタッフの思い、出店者のエネルギー。

改めて宮崎の魅力を感じた。

出店者は農産物から加工食品、手作りお菓子からおかず、お弁当まで、そして魚や肉まで宮崎の産物が揃っている。
それに加えて一番街若手のアイデアが掛け合わさったイベントだ。
力仕事もたくさんあった。

学生のボランティアまで生き生きしている。
というか、学生のボランティアが集まる魅力があるという裏返しでもある。

農業、林業、漁業のプロフェッショナルや、職人たち自らが商店街と融合し、客へアプローチをかけていく姿にも新鮮さを感じた。

心とアプローチ。

これを考えさせられた。

これ、どこの商店街も可能性あるし、できるってことじゃん。
逆に株主がいたり、経営陣が中央にある大型モール、もしくは自治体では、なかなか対応できないサービスを臨機応変に形成できる身軽さも持つし。

地方の商店街、まだまだ魅力あります!

かなり番外編の記事でしたが、個人農家もたくさん出店していたので(笑)。

街市の詳細はHPで。



今回の仕事をオファー下さったK氏、ディレクター、フォトグラファー、制作会社様、スポンサー様に感謝。





2012年6月14日木曜日

露地きゅうり 定植後28日目

定植後28日目、やっと収穫量が上がり始めました。
といっても、まだ本ヅル一本で1mほど。


葉は手の大きさと同じくらい。
芯も元気。ツルの状態もいい。
雄花。
本づる5,6節目の状態で、節なり、とまではいかないが雌花の数は多い。
梅雨時期ではあるが、花も流れることなく実をつけている。





2012年6月12日火曜日

イチゴ高設栽培システムの解体と構造の参考に

イチゴの土耕高設栽培システム。
イチゴの規格の記事が人気あるので、せっかくの撤去なので撮影してみた。
これを自作や再設・撤去する際の参考のためとして撤去の様子を簡単な説明でまとめる。

資材は主に、
  • H型の支柱
  • C鋼
  • 22㎜パイプ
  • エバーシート
  • タイベックシート
  • 50㎜コルゲート管
  • ラブシート
  • 培土
栽培期間中の様子。

真冬は腰に保温マルチをスカートとしてはかせる。
給水口。
ここから潅水チューブを接続。
排水溝。
循環も可能。
当システムではかけ流し。
以上が栽培時のディテール。

栽培を終え約1か月温熱密閉処理をして、苗と培土を乾燥させた。
そして給水パイプと排水パイプを撤去した状態。
ここから撤去が始まった。
乾燥で軽くなった培土+苗+ラブシート(黒シート)を除去した。
ラブシートの下にタイベックシート(白シート)が見えてくる。
下の画像では、左が撤去後、右が撤去前。
余談な説明だが、
ラブシートは防根・透水シートなので培土より上の環境を固定・安定化する働きをする。
タイベックシートは遮水・透気シートなので、
タイベックシートとラブシートの間にコルゲート管を設置し排水を促す。
培土下の排水機構は、下画像のようになっており、
そのまま、給水パイプ下から排水口まで伸ばし、
排水口側の処理は下画像2枚のようになる。
設置時には、この上にラブシートを被せパッカーで押さえ、培土の敷設となる。


コルゲート管、タイベックシートを除去すると、
22㎜パイプ、エバーシート、C鋼、H型支柱の構造物となる。
エバーシート(黒帯)は防水、遮熱、保温の役割を果たす。
エバーシートも簡単に取り外せる。
C鋼とエバーシートとコルゲート管を固定し、排水を良好に保つ。
ラブシート、タイベックシートを固定化していたのが22㎜パイプ。
パイプとH型支柱を固定しているのがTバンド。
これらも簡単に取り外せる。
C鋼とH型支柱を固定しているのがこの部分。
溶接加工されている。
H型支柱を地面より抜き取ると意外に簡単な構造。
溶接にものすごく手間がかかっているのだが、、、。
C鋼、パイプも収めればこんなにコンパクト。
展開すれば、これで7a分くらい。
H型支柱500本と40mを超えるコルゲート管22本がまだ圃場を占めている。
結局、培土等を乾燥させた後は撤去作業も楽で、
1週間くらいの余裕を持てばゆっくり作業ができた。

このH型支柱構造は水耕栽培にも使えそう。
噴霧系などはいかがだろうか?
というか、このH型支柱構造によって発泡スチロールなしのシステムが組める。
現在、これの使い道を模索している。




2012年6月11日月曜日

カラーピーマン 定植後72日目

やっと色付きが始まったのだろうか。
4月20日頃の実で、約53日目と思われる。

色付き始めたのは一部で、他はまだまだ青い。
満月を過ぎて(といっても梅雨空)、一段と樹が繁栄した。
土の状態も良好と思われる。  雑草を放ってるが、、、汗。
有用土着菌であるはんぺん菌や放線菌がすぐにコロニーを形成する。
キノコなども生えてくる。
土壌環境保持の有機施肥だけは毎日行っている。